なりたてオジサン司書の日々葉々

30歳過ぎて脱サラからの司書になったオジサンの日記です。司書課程のレポートや、あとは趣味のアレコレを書いています

図書館サービス特論レポート「身近にある公共図書館を実際に観察し、その図書館で行われている課題解決支援サービスの内容・特徴を述べると共に(中略)提示しなさい」

 

書館サービス特論「身近にある公共図書館を実際に観察し、その図書館で行われている課題解決支援サービスの内容・特徴を述べると共に、設置されている地域の課題を考えると他にどのようなサービスが実現可能か具体的に提示しなさい」

 

 K市H区のD図書館について調査を行った。D駅の直上にある〇〇というターミナルビルの4階に設置されている。K市内には中央図書館が4館、地域図書館が16館と移動図書館が1館あり、D図書館は1997年に設置された比較的新しい中央図書館である。延べ床面積は2,106㎡と、ビル内に設置されているだけにあまり広くはない。
 駅ビルはK市が出資をしているK株式会社が運営を行っている為、公共施設としての面が強い。当施設は地下鉄の直上にあり、エレベータで行き来する事が出来る為、高齢者や車いすでも気軽に利用が出来る。また、バスの停留所や一定時間無料の駐車場や駐輪場も同施設にある為、非常にアクセスが良い。
 平日の9時30分から20時30分まで開館しており、土日祝は17時に閉館となる。ただし6月から9月は土曜日の閉館時間が19時まで延長される。
 
1.課題解決支援サービスについて
 K市全体の取り組みとして、まず学校支援サービスが挙げられる。K市の図書館では資料を学校等へ貸し出すことにより、学校図書館との連携を図り、子供の読書活動の推進に寄与することを目的としている。また各中央図書館ではビブリオバトルが開催され、子供向けにティーンズ部門も存在しており、平成29年で3回目を迎えている。他にはスタンプラリーの実施や、小学生向けに読書マラソンも行っており、同ビルの書店とも連携を取っている。また、「〇〇」という年代別のおすすめ図書一覧が作成されている。赤ん坊から中学生まで6分割、各30冊選別されている。毎月定期的な読み聞かせ会が実施されており、月に1度は赤ん坊向けの「おはなし会」も行われている。同館内の一角には幼児向けスペースが設けられており、そこでは親子で絵本を楽しむ姿も見られる。また職業体験の実施や、夏休みは課題図書や自由研究向けの特設コーナーが設置されるなど、子供に本に親しんで貰おうという試みが多くなされている。
 こうした試みにより、D図書館では〇〇年に「子ども読書活動優秀実践図書館」として文部大臣賞を受賞している。
 第二に、D図書館では高齢者向けの課題解決サービスが実施されている。実際に同館へ足を運ぶと、子供と同様に高齢者の利用者が非常に多く見受けられる。そうしたニーズに応え、特設コーナーも高齢者向けに組まれることが多い。電子機器を扱う高齢者も増えている為、初心者向けの指南書も充実している。
 同じ地域内に総合病院があり、そちらとも連携を取っている。その中の〇〇というリハビリセンターへ出向し、お楽しみ会が定期的に実施されている。主に紙芝居や大型絵本の読み聞かせが行われ、おおよそ20名前後が参加している。クリスマスのシーズンにはミュージックベルでの演奏が行われ、院内保育園の園児も参加するなど、地域内の交流も行われている。
 

2.地域の課題とサービス
 K市は(地域バレが激しいので割愛)を基軸に日本の地方創生を牽引していく役割を担うことを方針としている。その為には次世代を担う子供に、文化や歴史を知って貰う事が一つの課題となる。
 この中で図書館として担うべき役割は、若い世代に学習する機会を用意する事だと考える。図書館でも地域の資料を纏めた棚を設置していたり、区で取り上げている〇〇の関連コーナーを展開するなどしているが、実際に図書館を観察をすると、利用のほとんどが高齢者であり、ヤングアダルト世代(以下YA)は皆無であった。そもそもYAの来館者が非常に少ない。職員へインタビューを行っても、YAの利用者は少なく、館の課題として挙げられているという事だった。平成28年のアンケート結果を見ても、10代の回答者が3.9%と非常に少ない。図書館としてはまずYAに来館して貰う為、YAが来館するようなサービスを行い、そこからイベントなどで地域の文化などに目を向けて貰うようにするべきである。館から徒歩・自転車圏内に高校や中学がいくつかあり、またK市内の10代の人口割合が9%に対し、H区は9.4%と潜在的な利用者は決して少なくない。具体的な方法としては、所蔵資料のアピールである。既に若者向けのDVDや雑誌、ライトノベルは揃っているが、その事は特にアピールされず、連携している学校も資料の貸出を行っているだけであった。所蔵資料アピールのポスターを自館で作成し、教室へ掲示するだけでも効果はあるだろう。他にもSNSを利用すれば、よりアピールできる。その上で来館してきたYA向けのイベントやコーナーを展開し、興味の幅を広げるようにしていくのである。YA向けには〇〇関連等が一案として考えられる。段階的なサービスをしていく事で、文化等に興味を持って貰うのである。そうして文化を学んで貰い、次代の担い手への成長を促してく事が、D書館としての役割になるのではないだろうか。

参考
文献
<参考ホームページ>
K市統計ポータル「年齢別推移人口 平成29年」http://www2.city.lg.jp/sogo/toukei/Population/index.html?tab=0?#tabdata 最終アクセス2018/2/25
K市H区役所「区の基本計画」http://www.city..lg.jp/category/151-0-0-0-0-0-0-0-0.html 最終アクセス2018/2/25
K市図書館の概要「平成28年度統計数値等」https://www2.itylib.jp/?action=common_download_main&upload_id=417 最終アクセス2018/2/25
K市図書館の概要「ご利用状況アンケート集計結果」https://www2.citylib.jp/?action=common_download_main&upload_id=421 最終アクセス2018/2/25
<参考資料>
猪谷千香「つながる図書館」筑摩書房 2014
神代博「困ったときには図書館へ」悠光堂 2014
金沢みどり「図書館サービス概論 第2版」学文社 2016

 

 

 

 

 まず初めに、この教科を取ろうとしている人は考え直したほうがいいです。

 司書課程の中で、このレポートが最も苦戦しました。まぁ、最後の一つに残して1年経つギリギリになった私も悪いのですが。

 このレポートは私が知る限りでは絶対に提出から21日で帰ってきます。どうやら学校側の推奨期限が21日なので、ギリギリに返してきてるようです。あと、ダメ出しはコピペで、返ってくる人は大体同じ文章で指摘されて返ってきます。とは言え、読んでないということはないと思います。コピペ+個人宛の指摘といった感じです。まぁ、みんな同じミスばかりしているとも言えますが。

 さて、肝心のレポートの内容についてですが、大事なのはひたすらに数値と根拠です。こんな感じだから、こうしたらいいと思う。これでは確実に返されます。図書館のある地域の、基本方針や計画表がHPにあると思うのでそちらを読んで、地域の課題を把握し、さらに数値を見て分析します。そしてそれらを明確な数値と根拠をもってレポートに書いてください。あと参考文献やHPもしっかりと書きましょう。確実に指摘されます。参考文献の書き方を間違ったことで落ちるほどではないようですが。でも印象に差は出ると思います。

 実現可能なサービスについても、予算などを考えて、本当に実際に出来るものかを提案しましょう。このレポートにおいては、どこまでも現実的に考えるべきです。夢物語はお呼びではないのです。

 正直、最後の方は違う教科取ってそっちで単位取ろうかな、とか考えました。これを読んでいる皆さまがどのような判断をするかは分かりませんが、頑張ってください